設立趣旨書

設立趣旨書

1 趣 旨

飯綱高原は、人口38万人の県都・長野市中心部から約10kmと近くに位置し、標高1000m超の自然豊かで風光明媚な風土を持つ地域である。近年、その飯綱高原でも、地球温暖化の影響により農作物の収穫などに少なからず変化が生じている。地球温暖化は、化石燃料をエネルギーとして消費するときに発生する二酸化炭素(CO2)の増加が主な原因と言われている。私たちは、地球温暖化防止に向けた取り組みとして、豊かな森林と湧き出る水そして降りそそぐ太陽の光などの再生可能な自然エネルギーを活用した循環型地域社会の実現を目指す。

初年度は、里山林の間伐や荒廃農地の雑木の伐採を進め、排出される伐採木を薪や炭に加工して、高齢世帯など薪づくりが困難な希望者に対する「薪の宅配サービス」を実施する。更に、中山間地の傾斜地を流れる水量豊富な水資源を活用した小水力発電や、荒廃農地や山林を活用した太陽光発電など、自然エネルギーの活用について調査研究を進め、将来は、「飯綱高原で100%自然エネルギーを活用したエネルギー自給自足の地域づくり」を目指す。

これらの事業を実施するため、特定非営利活動促進法に基づく法人格を取得することとし、特定非営利活動法人飯綱高原自遊楽舎を設立し、法人として安定的かつ効率的な運営を行いつつ地域社会の信頼を得て大いなる責任を果す。

2 申請に至るまでの経過

平成23年3月11日に発生した東日本大震災とその震災の大津波により起きた原子力発電所の事故を見聞きする中で、これからの人類のエネルギー源は再生可能な自然エネルギーに求めるべきと考え、そのことを地域の仲間と話し合ったところ、「飯綱高原の豊富な資源を活用して、循環型地域社会の建設を目指そう。まずは、自分たちができることからやってみよう。」ということになった。その後、地域住民の皆さんに「飯綱高原自然エネルギー100%プロジェクトにあなたも参加しませんか!」と呼びかけをしたところ、その趣旨に対し数十名の方の賛同を得、事業化を決意した。

平成25年9月29日

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